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【2017/12/13 04:50 】 |
葉脈
   ~Aくんの告白 


 僕には好きな人がいます。

 毎日8時23分に、地下鉄入り口前ですれ違う女の子です。

 多分、僕と同い年くらいです。
 とてもかわいらしい子なんです。

 でも、それだけじゃなくて。

 その子、必ず地下鉄入り口の横のお店のショーウィンドウを見るんです。

 そのお店っていうのが、テディベアとか、バラの造花とか、デコレーションされたキャンドルとか、とにかくかわいい、女の子らしい小物を飾っているんです。

 いつも、いつも、彼女、そこを見るから。

 欲しいものがあるのかな、とか、そういうものが好きなんだろうな、とか思って。

 それで、気付いたんです、僕。
 彼女、いつもそこを見て、それからにっこり笑うんです。

 きっと、自分の好きなものを見て、元気な気持ちになって、それから学校か職場に行くんだろうな、って思ったら。
 そういうの、いいな、って思ったら。

 好きになっていたんです。

   ~Bさんの告白~街頭インタビュー



―――こんにちは、〇〇TVなんですけど、ちょっとお時間いいですか?

「え? あ、はい」

―――ありがとうございます。これからご出勤ですか?

「あ、はい、そうです」

―――そうですか。お仕事は何を?

「あ、病院の受付です」

―――そうなんですか。ああ、とってもかわいらしいから、受付なんてぴったりですねえ。

「いえいえ、そんな、全然」

―――今、若い人の間で流行っているものを調査してたんですよ。

「そうなんですか。私、そんなに流行モノに興味ないから、よく知らないんですけど…」

―――ああ、いいんです。意識調査のようなものだと思って頂ければ。
 例えば、このお店みたいな、かわいいものとかお好きですか? さっき、じっと見ていたようだから。

「え、あ、やだ、恥ずかしい。違うんです」

―――?

「さっき見てたのは、それじゃなくて、あの、自分の髪型を…」

―――髪型?

「はい。家からここまでちょっとあるから、いつもここで、その窓を見てお化粧と髪形チェックするんです」





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【2013/02/08 15:53 】 | 散文(短編) | 有り難いご意見(0)
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